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マーケティングテクノロジーを考えるブログ

アプリ開発・アドネットワーク運営を経てWebマーケティング関連サービスの事業化を推進しています。

NTO(Now on Tap Optimization)の時代が来るかもしれないという話

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ついに日本でもAndroidでNow on Tapが使えるようになりました。全Androidユーザーが使えるようになるまでは時間がかかりそうですが、個人的にはひさしぶりにスマホでイノベーションを感じた体験でした。

何ができるかについてはすでにいろいろなところで紹介されていますが、要は今使っているアプリや見ているブラウザ画面の内容から、利用者が次に何を探すのか、どんな行動をとるのかを予測し、それに合わせた機能を提示してくれるというものです。

たとえば、食べログで「ラーメン二郎神田神保町店」にアクセスしてNow on Tapしてみると、検索や地図、ストリートビューといった選択肢が出てきますね。ブラウザでもアプリでも同じのが出ます。食べログでお店をみつけたら次は行き方を調べるというのは自然な流れですしこれは確かに便利です。

ただ、よく考えてみるとここでNow on Tap経由でGoogle Mapアプリを使うのは食べログからすると望んでいない利用方法である可能性があります。PVに影響したり、食べログ内の地図から使う機能を使ってもらえなくなるかもしれないからです。

では次はクックパッドを使ってみます。私の好きな「うまうま中華風焼きうどん」を開いて、Now on Tapすると・・今度は「料理名で検索」しか出てきません。この時点で検索して来ているので余計なお世話って感じです。

クックパッドでレシピを見た後の行動として考えられるのは材料を買いに行ったり、実際に作り始めるというリアルな行動が多いです。レシピに必要な食材が買えるサイトを提示する、というのもなくはないですが、ちょっと無理がある気がします。Googleもここまではついてこれないかというか。(作り方の動画とかならおおいにアリだと思います)

この2つのケースから決めつけるのは尚早だとは思いますが、ふと感じたのは「サイト上で提供しているサービスや機能の一部を持っていかれてしまうんじゃないか」ということ。確かにユーザーの利便性を考えるとそのほうがいいケースもありますし、これを機に本当に役立つコンテンツを提供しようというきっかけになるかもしれません。長期的に見ればいいことなんだとは思います。

今後もネット上で調べられることはどんどんNow on Tapがショートカットしてつなげていくという流れは加速しそうです。特にクリックで他サイトに送客しているサービスは大きな影響を受けるかもしれません。であればサービスを提供する側もそういう利用を前提として、変な流れになってしまってないか、そこで容易に代替されない価値のあるサービスを提供できているかなどを意識する必要が出てくるのではないでしょうか。

今や(とっくに)SEOが無視できない存在になったように、今後はサービスを作ったら、Now on Tapをしまくり、意図した遷移になっているか、サイト内の機能とカニバっていないかという作業が冗談ではなく必要になってくるかもしれないと思いました。いわばNTO(Now on Tap Optimization)というわけです。

Googleはこれまで検索ワードを中心にユーザーのインテントを把握してきました。それが2次元だとすると、今回のNow on Tapは3次元になっちゃったくらいのインパクトを感じます(現状はまだ2次元的ですが)。Androidを提供している立場を利用して検索ワードだけではできなかった意図をつかみ始めているようなイメージです。しかも始まったばかりで今後はもっと精度が高くなるという話ですし。

ここ数年のGoogleはSNS領域ではパッとしませんでしたが、さらに上のレイヤーで逆襲してきている気がして、あらためてGoogle恐るべしと思った次第です・・・